教養試験を突破するためには、各科目の優先順位を意識して効率よく学習することが大切です。
ここでは、おおまかな優先順位を上位からA～Dランクで紹介します。
これをもとに、自分の得意・不得意科目を考えて自分なりの優先順位を考えてみてください。
| Aランク | 判断推理 数的推理 政治・経済 現代文 |
| Bランク | 日本史・世界史・地理 資料解釈 生物・地学 倫理 |
| Cランク | 物理・化学・数学 英文 |
| Dランク | 古典 漢字・熟語 |
高卒公務員指導歴10年以上、元・専門学校公務員科教員の僕が解説します！
X(Twitter)しん@元・専門学校の公務員科教員
Aランク
判断推理
判断推理は高卒公務員試験で最も重要な科目。
出題数が多く、努力次第で得点源になります。
ほとんどの受験生が優先順位1位になる科目です。
数的推理
数的推理も合格のカギとなる科目です。
数学が得意な人は優先順位を下げてもよいでしょう。
政治・経済
政治・経済は勉強すれば得点しやすい科目。
努力が結果につながりやすいので優先順位は高いです。
過去問と同じポイントが出題されるので、過去問演習をしっかりやっておけば安定して得点できます。
現代文
現代文は比較的出題数が多く、得点しやすい科目。
暗記の必要がないので、解き方をマスターすれば短期間でできるようになります。
Bランク
日本史・世界史・地理
日本史・世界史・地理は出題数が多いのですが出題範囲が広く、 社会科学（政治・経済） よりも伸びるまでに努力が必要な科目です。
資料解釈
資料科目の出題数は2問の受験先が多いです。
出題数は少ないですが、学習すれば得点は比較的しやすいです。
ただし、東京都Ⅲ類を志望する人は資料解釈の優先順位が高くなります。
例年、東京都Ⅲ類では資料解釈が5問出題されるからです。
生物・地学
生物・地学は出題数は少ないです。
ただ、出題される内容が限られており、過去問の類題がかなり出るので、比較的得点しやすいです。
最低でも、過去問で出題されているところは押さえておきましょう。
倫理
倫理も出題数は少ないですが、得点はしやす科目。
倫理は出題パターンがだいたい同じです。
国家一般職・税務職員・海上保安官・刑務官を志望する人は倫理はやっておいた方がいいです。
これらの試験では、40問目に倫理が出ることがあります。
過去の傾向では、倫理が出題された場合、他の科目よりも難易度はかなり低いです。
Cランク
物理・化学・数学
物理・化学・数学は出題数が少い上に、コツコツと学習しなければ得点につながらない科目。
ただ、問題の難易度は低いので、できる人にとっては得点しやすい科目です。
受験まで1年以上の期間がある人は、長期目線で少しずつ学習することをおススメします。
受験までに時間がある人は取り組んだ方がいいでしょう。
物理・化学・数学は、他の科目よりも難易度が低いです。苦手意識を克服すれば、かなり安定して得点できる分野です。
英文
英文は3問前後出題されます。
英文読解ができるようになるには、時間がかかります。単語、熟語、構文などを暗記することも必要になってきます。
受験まで1年以上の期間がある人は、長期目線で取り組むとよいでしょう。
Dランク
古典
古典は、古文・漢文です。
古文では古文単語や文法を覚える必要があります。
漢文は句法を覚えなければなりません。
覚えることは沢山あるのに、出題は1問。
古典が出題されない自治体などもあります。
文章理解（古典）は学習のコストパフォーマンスが悪いので、優先順位の高い他の科目に時間を使ったほうが、試験全体の得点は伸びます。
漢字・熟語
漢字・熟語は出題範囲が広いうえに暗記しなければならない科目。
頑張って暗記しても、試験でその漢字・熟語が出題される確率は高くありません。
人文科学（漢字・熟語）の学習は、過去問演習や模試で出題されたものを復習するぐらいに抑え、他の優先順位が高い科目に力を入れたほうが良いでしょう。
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自分なりの優先順位を決めよう！
ここで紹介したA～Dの優先順位は、あくまでも大まかな目安です。
これをもとに、自分なりの優先順位を決めることが大切。
また、自分なりの優先順位を決めたら、学習の進み具合に応じて優先順位を入れ替えていくことも大事です。
例えば、文章理解（現代文）は解き方をマスターした後は、週1回3・4問の問題演習をすれば学力を維持できます。はじめは優先順位上位にして、短期集中で学習して解き方をマスターした後は優先順位を下げるといった工夫が大切です。
優先順位を意識して、効率的・効果的に学習を進めましょう！