勉強する科目がいっぱいあって、全部できない・・・
全部の科目を全力でやる必要はないです。
全部の科目を完璧にマスターするのは不可能。
科目の優先順位を考えて、効率よく勉強することが大事です。
高卒公務員指導歴10年、元専門学校公務員科教員の僕が解説します!
- 部活、アルバイトなどもやっていて、勉強時間が確保できない人。
- 試験科目がいっぱいあって、どうしようか悩んでいる人。
- 高卒公務員試験では、どの科目が大事なのか知りたい人。
- 優先順位の付け方が分からなくて悩んでいる人。
試験科目には、優先度が高いものとそうでないものがあります。
正しい優先順位で勉強すれば、部活やアルバイトをしながらでも合格できます。また、短期間でも合格できる可能性も高くなります。
ここでは、10年間の指導経験で得た、重要度の高い科目と優先順位の付け方を解説します。
X(Twitter)しん@元・専門学校の公務員科教員
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高卒公務員試験では、優先順位をつけて学習することが合格への近道
高卒公務員試験の科目別出題は以下のようになっています。
文章理解(現代文 英文) |
判断推理 |
数的推理 |
資料解釈 |
社会科学(政治、経済、社会) |
人文科学(日本史 世界史 地理 漢字 熟語) |
自然科学(数学 物理 化学 生物 地学) |
これらの科目の全部を完璧にマスターするのは不可能です。
学習時間が限られている中で合格するには、力を入れる科目とそうでない科目に分けて、効率よく学習する必要があります。
そのため、優先順位をつけて学習することが大切!
では、各科目の優先順位はどうやって決めればいいのでしょうか?
考えることは、①出題数 ②学習効果 ③自分の得意・不得意 の3つ
優先順位を考える際には、①出題数、②学習効果、③自分の得意・不得意の3つの観点が重要です!
出題数
出題数が多い科目は優先順位が高くなります。
高卒公務員試験では、受験先によって40問~50問が出題されます。
40問~50問の中で、何問正解できたかが勝負になりますが、科目によって出題数は異なります。
例えば、資料解釈と判断推理を比べると、資料解釈は2問、判断推理は7問~9問が出題されます。
この場合、力を入れて学習すべきなのは判断推理。
出題数が多い科目に時間と労力をかけるほうが、試験全体での得点が伸びるからです。
学習効果
努力すれば点数が伸びやすい科目は優先順位が高くなります。
逆に、時間をかけて努力しても、取れるかどうかわからない科目は優先順位は低くなります。
したがって、単純に出題数が多い科目から順に優先順位が高いというわけではないので注意が必要です。
国家一般職(高卒者試験)・税務職員の場合、人文科学9問、社会科学6問となっています。出題数だけで見ると、人文科学のほうが優先順位が高そうです。
ですが、この2科目で優先順位が高いのは社会科学。
人文科学は出題範囲が広く、過去問をやり込んでもなかなか点数が伸びてこないです。
一方、社会科学は過去問と同じところが問われている問題が出やすく、過去問演習を頑張れば得点が伸びやすい科目です。
努力すれば点数が伸びやすい科目は、現代文、判断推理、社会科学、資料解釈、生物・地学。
現代文
解き方をマスターすればかなり得点しやすい科目。暗記も必要ないので、短期間で伸ばすことができます。
逆に英語はなかなか伸びない科目。単語、文法など暗記量が多く、それらを暗記したうえでさらに読解力が必要なので、努力が得点に結びつきずらいです。
判断推理
ポイントをつかめば伸びやすいです。
公式の暗記もほとんどないです。コツコツ取り組めば実力がつく科目。
社会科学
過去問と同じところが出題されることが多いため、過去問での問題演習をしっかりやっておけば得点しやすいです。
資料解釈
分数の計算・パーセントの考え方が分かれば解きやすい科目。
難しい計算はなく、四則演算ができれば大丈夫。
生物・地学
捨て科目にする受験生が多いですが、もったいない。
自然科学は他の科目よりも問題の難易度が低いです。
特に、生物・地学は暗記で解ける問題がほとんどの上に、出題パターンもある程度決まっています。
積み重ねれば、人文科学よりも自然科学のほうが手堅く得点できるようになります。
このような、高卒公務員試験の出題傾向も、優先順位を決める上で大事なポイントです。
自分の得意・不得意
不得意な科目は優先順位が高く、得意科目は優先順位が低くなります。
高卒公務員試験の合格のカギは、「不得意科目をいかに攻略するか?」です。
得意科目を伸ばしていく戦略はあまり効果的ではありません。
高卒公務員試験は「沢山の科目から少しずつ出題される試験」。
例えば、日本史は2問しか出題されません。どんなに日本史を完璧にマスターしても、最大で2問しか得点することができません。つまり、苦手科目の不足分をカバーをすることができません。
5教科の高校入試などでは、「目指すは平均60点。数学が30点しか取れないから、得意の国語で90点取ろう」という戦略がとれますが、高卒公務員試験ではこういった戦略は取れないのです。
不得意科目を無くし、沢山の科目をバランスよくできるようにした人が合格します。
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まとめ
- 優先順位をつけて学習することが合格のカギ。
- 出題数が多い科目は優先順位が高い。
- 単純に出題数が多い科目から順に優先順位が高いというわけではない。
- 努力すれば得点が伸びやすい科目は優先順位が高い。
- 自分の得意科目は優先順位を低く、不得意科目は高くする。
以下のリンクで、各科目のおおまかな優先順位を紹介します。
これをベースに、①出題数②学習効果③自分の得意・不得意の3つの観点から自分なりの優先順位を決めて効率よく学習しましょう。