- 「公務員試験の作文って、何をどう書けばいいの?」
- 「作文がずっと苦手。試験までに間に合う?」
- 「模範解答の例文を見て、書き方のイメージをつかみたい」
こんな悩みはありませんか?

教養試験の勉強はやっているんですけど、作文だけは何から手をつければいいかわからなくて…。



大丈夫! 高卒公務員試験の作文には「型」があります。型どおりに書けば、作文が苦手な人でも合格レベルに届くんです。
結論からお伝えすると、高卒公務員試験の作文は「結論→体験→考え→まとめ」の型に当てはめて書くのが正解です。
さらに、模範解答を3パターン用意しておけば、本番でどんなテーマが出ても対応できます。
この記事では、専門学校で実際に使っていた指導プリントをベースに、作文の書き方を5ステップで解説します。
記事の後半には、頻出テーマ「チームワーク」の模範解答(例文)も掲載しました。
この記事でわかること
- 高卒公務員試験の作文の基本(時間・字数・評価のされ方)
- 出題テーマは実は2種類だけ、という事実
- 作文の書き方5ステップ
- 模範解答3パターン戦略と例文【チームワーク】



高卒公務員指導歴10年以上、元・専門学校公務員科教員の僕が、実際の指導経験にもとづいて解説します!
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高卒公務員試験の作文とは?基本を確認


試験時間と字数の目安
高卒公務員試験の作文は、50分前後で600〜800字を書く形式が主流です。
たとえば国家一般職(高卒)と税務職員は1題・50分・600字程度。
警視庁Ⅲ類は1題・1時間です。受験先によって条件が違うので、必ず受験案内で確認しましょう。
原稿用紙に手書きで書くのも大きな特徴。制限字数の8割以上は書くのが鉄則です。
評価のポイントは「失点しないこと」
作文には「これが正解」「こうすれば100点」というものがありません。
一方で、誤字・脱字、字数不足、原稿用紙の使い方の間違いといった「誰が見ても間違い」は確実に減点されます。
合格者の作文は、内容の良さではだいたい横並び。だからこそ、失点しないことが合否を分けるんです。
失点を防ぐポイントは、こちらの記事で詳しく解説しています⇩


知識がなくても書ける試験
「作文って、社会問題の知識がないと書けないのでは…」と不安な人も多いはず。
安心してください。僕の指導経験から言うと、高卒公務員試験の作文では、知識がないと書けないような問題はほぼ出ません。
問われるのは知識ではなく、あなた自身の体験と考え。
つまり、材料は全部あなたの中にあります。
作文の出題テーマは2種類に分けられる





テーマって無数にあるんじゃないですか? 全部に備えるなんて無理な気がします…。



実はそうでもないんです! 高卒公務員試験の作文テーマは、大きく2種類に分類できます。
僕が10年以上、各試験の出題を見てきた結論です。
作文のテーマは「自己PR系」と「志望動機系」の2つに大別できます。
自己PR系のテーマ
あなたの体験・人柄を問うタイプです。
- 「チームワークについて思うこと」
- 「今までで最も努力したこと」
- 「物事を継続するために必要なこと」
- 「困難を乗り越えた経験」
一見むずかしそうな社会派のテーマでも、「〜についてあなたの思うことを述べなさい」「あなたが心掛けていること」という形で聞かれます。
つまり実質は、あなたの体験を語る自己PR系です。
志望動機系のテーマ
なぜ公務員か、どんな仕事をしたいかを問うタイプです。
- 「理想の公務員像」
- 「県民に信頼される警察官とは」
- 「10年後の自分」
こちらは面接対策で考える志望動機と材料が共通。
面接準備と作文準備はつながっているんです。
志望動機の作り方はこちらの記事が参考になります⇩


実際の出題例(チームワークは頻出)
「チームワークなんて、本当に試験に出るの?」と思った方へ。実際の出題を調べてみました。
| 試験 | 年度 | 出題テーマ |
|---|---|---|
| 群馬県警察官 | 令和6年度 | 警察官としてのチームワークの重要性について、あなたの考えを述べよ |
| 東京消防庁 消防官 | 令和元年度 | 職場におけるチームワークの重要性とチームワークの醸成に対する取り組み方について |
| 仙台市 消防士 | 令和元年度 | あなたがチームの中で果たした役割と、そこから学んだことについて |
| 茨城県警察官(高卒程度) | 令和8年度 | 警察官という仕事においてコミュニケーションが重要である理由 |
| 国家一般職(高卒) | 平成26年度 | 「人と人との助け合い」について思うこと |
警察官・消防官の試験ではチームワークはド定番。
市役所や国家一般職でも、「助け合い」「コミュニケーション」「組織の一員」といった言い換えで、実質同じ内容が問われています。
過去の課題文を公式サイトで公表している受験先もあります。
自分の受験先の過去テーマは必ずチェックしておきましょう。
受験先ごとの過去テーマは、公式サイトの過去問PDFで確認できます⇩


作文の書き方5ステップ


ここからは、僕が専門学校で指導していた流れを、そのまま5ステップで公開します。
STEP1 体験の棚おろしで材料を集める
いきなり書き始めるのはNG。まず、テーマに関する自分の体験を質問形式で掘り起こします。
「チームワーク」なら、こんな質問に答えてみてください。
①所属していたチーム(部活・委員会・行事など)は?
②チームワークの大切さを実感した出来事は?(いつ・だれが・何をした)
③その出来事の結果、どうなった?
④対策や改善のために、具体的に何をした?
⑤その体験から何を学んだ?
⑥あなたの将来の目標は? チームワークをどう仕事に生かしたい?
答えをメモ書きで埋めるだけで、作文の材料はそろいます。材料集めが全体の半分と言ってもいいぐらい大事な工程です。
STEP2 「結論→体験→考え→まとめ」で構成する
高卒公務員試験の作文は、次の4部構成が鉄板です。
- ①結論:テーマへの自分の答えを簡単に!
- ②体験:結論の根拠になる自分の体験
- ③体験の振り返り・自分の考え:体験から学んだもの
- ④結論・まとめ:将来の抱負につなげてしっかりと!
よく聞く「起承転結」ではなく、先に結論を言うのが大切。
読み手(試験官)に伝わりやすい構成です。
話題は1つの段落に1つ。話題が変わるところで段落を変えましょう。
STEP3 基本ルールで失点を防ぐ
内容が良くても、基本ルールを外すと減点されます。次のチェックリストを必ず守りましょう。
- 常体(…だ、…である)で書く
- 一人称は「私」(僕・自分はNG)
- 一文は短く。長くても2〜3行におさめる
- 主語と述語を一致させる
- 字数は制限の8割以上書く
- 略字・話し言葉は使わない
- 文字は大きめに、濃く、ていねいに
原稿用紙の使い方も採点対象。
小さい「っ」や句読点はマスの右上、閉じカッコ・句読点は行頭に置かない(前の行の最後のマスに入れる)などの決まりも押さえておきましょう。
STEP4 添削を受けて磨く
書いた作文は、必ず人に見てもらいましょう。
自分の文章の改善点は、自分では見つけられません。
誤字・脱字、主語と述語のねじれは、書いた本人ほど気づけないんです。
添削は1回では足りません。
最低でも3回、書き直しては見てもらうサイクルを繰り返すと、作文は見違えるほど上達します。
模範解答3パターン戦略【最強の時短術】


3パターン作れば、多くのテーマに対応できる
ここが本記事でいちばん大事なところです。
先ほどお伝えしたとおり、出題は大きく分けて「自己PR系」と「志望動機系」の2種類。
だから、模範解答を3パターンほど事前に作っておけば、多くのテーマに対応できます。
- パターン1:チームワーク・協力の体験(自己PR系)
- パターン2:努力・継続の体験(自己PR系)
- パターン3:志望動機・理想の公務員像(志望動機系)
体験談は使い回しがききます。
「チームワーク」で用意した部活の体験は、「困難を乗り越えた経験」でも「学生生活で学んだこと」でも使えるんです。
本番は書き出しを変えるだけ
本番でやることはシンプル。出題されたタイトルに合わせて書き出し(結論)を少し変えるだけ。
それ以降は、作っておいた模範解答の流れで書けます。



えっ、それだけでいいんですか? テーマが予想と違ったら書けなくないですか?



だからこその2分類なんです。どんなタイトルでも、聞かれているのは結局「あなたの体験」か「志望動機」。入口の一文さえ合わせれば、中身は準備した材料で書けるんですよ。
作文を10分で書き終えて合格した教え子
実際に僕が指導した受験生に、本番の作文試験をたった10分で書き終えて、そのまま合格した人がいます。
なぜそんな芸当ができたのか。
模範解答を作り込んでいたからです。
彼は事前に模範解答を仕上げ、添削を受けて磨き、ほぼ暗記するレベルまで練習していました。
本番では書き出しをタイトルに合わせて、あとは頭の中の模範解答を書き写すだけ。
だから10分で終わったんです。



浮いた時間は見直しに使えます。
誤字・脱字のチェックに時間をかけられるので、失点も減る。
まさに一石二鳥の戦略です。
模範解答の例文【チームワーク】


それでは、頻出テーマ「チームワークについて思うこと」(600〜800字・50分想定)の模範解答例です。STEP2の型どおりに書いています。
課題:「チームワークについて思うこと」(模範解答例・約635字)
チームワークとは、一人ではできないことを可能にする力だ。
私は高校生の頃、バスケットボール部に所属していた。二年生の秋の大会で、私たちは初戦で敗退した。実力では負けていない相手のはずだった。私たちは原因を話し合い、試合中の声かけが少なく、ミスが出ると各自が焦ってばらばらのプレーをしていたという結論に至った。そこで、練習中から意識して声をかけ合うことと、ミスが出たときこそ全員で次のプレーを確認することの二つを、チームの約束にした。最初はぎこちなかったが、続けるうちに互いの動きを予測して動けるようになり、試合の流れが悪くなっても立て直せるようになった。その結果、翌年の大会では地区予選を勝ち抜き、県大会に出場することができた。
私はこの体験から、チームワークは自然に生まれるものではなく、全員で作り上げるものだと学んだ。チームで成果を出すためには、日頃からの声かけと目標の共有が大切だ。なぜなら、一人一人の力が同じでも、方向がそろわなければ力は打ち消し合い、そろえば何倍にもなるからである。チームワークが悪ければ、個人の力は生かされない。しかし、チームワークが良ければ、個人の力の合計以上の結果を出すことができる。
公務員の仕事は、多くの職員や地域の人々と協力しながら進めるものだと考える。私は将来、周囲との声かけを大切にし、チームの中で自分の役割を見つけて行動できる公務員になりたい。そのために、相手の考えを聞く姿勢を心掛け、信頼される存在を目指して努力を続けていきたい。
例文のポイント解説
- 第1段落:結論を先に一言で。長々と書かないのがコツ
- 第2段落:体験は「出来事→原因分析→改善→結果」の順で具体的に
- 第3段落:体験から学んだものを自分の言葉で言い換える
- 第4段落:将来の抱負につなげて前向きに締める
このまま丸写しはNGですが、構成と流れはそのまま真似してOK。
あなた自身の体験に置き換えて、自分だけの模範解答を作ってください。
作文対策を独学のみでやるのは危険


自分では改善点に気づけない
ここまで読んで「よし、自分で書いてみよう」と思った方へ。1つだけ注意があります。
自分ひとりだけで作文対策をするのは危険です。
理由はシンプルで、自分の書いた文章の改善点は自分では見つけられないから。
作文を書いて添削を受けないのは、問題を解いて答え合わせをしないのと同じです。
AI添削・学校の先生をおススメしない理由
「AIに添削してもらえばタダでは?」「高校の先生に見てもらえばいいのでは?」と思うかもしれません。
どちらも悪くはありません。
ですが、僕はおススメしません。
理由は、高卒公務員試験の作文には特有の傾向があり、一般的な作文の添削とは異なるからです。
大学入試の小論文とも、大卒公務員の論文試験とも違います。
一般論として正しい添削が、高卒公務員試験では的外れ、ということが実際に起こります。
高卒公務員のプロに添削してもらうべき
だからこそ、添削は高卒公務員試験を熟知したプロにしてもらうのが一番です。
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独学と塾・予備校の比較はこちらの記事でどうぞ⇩


作文の書き方のよくある質問


「ですます調」と「だ・である調」、どっちで書けばいい?
僕は常体(だ・である)をおススメしています。字数を節約でき、その分内容を厚くできるからです。どちらの文体でも構いませんが、混ぜるのは絶対NG。必ずどちらかに統一しましょう。
何字ぐらい書けばいい?
制限字数の8割以上が目安です。600字なら480字以上。字数不足は確実に減点されます。
作文対策はいつから始めればいい?
遅くとも試験の年の夏(8月)には模範解答づくりに着手しましょう。添削→書き直しを最低3回は繰り返したいので、直前では間に合いません。
漢字に自信がありません…。
思い出せない漢字は、無理に使わず別の言葉に言い換えるのが本番のテクニック。普段の練習では、書いて覚えて語彙を増やしておきましょう。
まとめ:作文は「型」と「準備」で勝てる
- 高卒公務員試験の作文は、知識がなくても書ける。問われるのは体験と考え
- テーマは「自己PR系」と「志望動機系」の2種類だけ
- 書き方は「結論→体験→考え→まとめ」の4部構成
- 模範解答を3パターン作っておけば、書き出しを変えるだけで本番に対応できる
- 添削は必須。高卒公務員のプロに、最低3回受ける
作文は、才能ではなく準備の試験。
型を覚えて、模範解答を作って、添削で磨く。この3つをやった人から順に受かっていきます。
この記事の型を使って、今日から1本目の作文を書いてみましょう。
あなたの合格を、心から応援しています!
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