
志望動機は2、3個用意してください。



え??面接票の志望動機の欄は1つですけど・・・
面接試験では、志望動機はかなり重要。
志望動機を面接票に書いたら、それ以外の志望動機も考えてください。
理由は、最近の面接では志望動機を2、3個聞かれることがあるからです。
ここでは、志望動機が2,3個聞かれる理由とその対策を解説します。



高卒公務員指導歴10年、元専門学校公務員科教員の僕が解説します!
なぜ、1つじゃダメのなか?


「他には?」と聞かれる場合がある。
志望動機は複数用意しておく必要があります。
理由は、「他には?」と志望動機を2、3個聞かれることがあるからです。
※必ず2,3個聞かれるというわけではありません。1個で終わる場合も多いです。
志望動機は面接試験では必ず対策しておかなければならない重要項目。
面接では、志望動機が合否に大きく影響します。
じっくり志望動機を作り上げて、面接でもうまく言えた後に、こんな質問がくることがあります。
面接官:「志望する理由は、今言ったことの他には何かありますか?」



私が指導した学生の中には3回「他には?」と聞かれた人もいました。
面接の最初と最後で2回聞かれた人もいました。
面接官は本音を知りたい
面接官は、受験生が志望動機や自己PRをじっくり準備して作りこんできていることをわかっています。
面接官が知りたいのは、受験生の本音。
面接官は、受験生が準備してきた志望動機を聞いても、受験生の本音はわからないのです。
そのため、準備してきた志望動機のあとに「他には?」と聞きます。
面接官としては、準備無しでその場で出てきた回答のほうが受験生の素の部分が見えやすいからです。



同じ理由で、自己PR、長所・短所なども「他には?」と聞かれることがあります。
対策


対策としては、以下のように1つ目の志望動機を作ってから、2つ目・3つ目を考えましょう。
- 1つ目は、面接票に書く志望動機。
- 作りこまれた志望動機を作成する。
- 進路の先生や専門学校の先生に添削をしてもらう。
- 1つ目ほどの、作りこんだ志望動機でなくてOK。
- 1つ目のような長い文章じゃなくて大丈夫。ひとことで言えるぐらいで。
- 本音に近い志望動機にする。
- あまりにも本音すぎるのはダメ。
1つ目の志望動機を作る
1つ目は、面接票に書く志望動機。
志望動機は最も重要な項目なので、ここはじっくりと作り上げましょう。



進路の先生や専門学校の先生に添削を複数回してもらい、作りこまれた志望動機にしましょう。
ここは手を抜いてはいけないところ。
納得できるまで何度も添削を受けて完璧に仕上げることが大事。
2つ目、3つ目の志望動機を考える
2つ目、3つ目は1つめほど作りこまなくていいです。
1つ目のような文章ではなく、ひとことで言えるような短文で考えておきましょう。
ポイントは、1つ目のような硬い表現ではなく、本音に近い感覚の回答を考えておくこと。
例えば、「兄が県職員だから」「ずっと住み続けているこの○○市が好きだから」 など。
「全体の奉仕者として~・・・」「国民の安全を守るのが~・・・」などの硬い表現の回答だと「ホントに心の底から思ってるのかな?」と思われてしまいます。



「作りこまない」、「硬い表現を使わない」のがコツ!
ただし、本音といっても「安定しているから」「リストラされないから」はダメです。
面接テクニックよりも大切な事
ここまでで紹介した対策は、面接対策のテクニック的なことです。
テクニックも必要ですが、大切なのはもっと本質的なところ。



あなたが○○職員になりたい理由を徹底的に考え抜くこと!!
例えば「人を救う仕事をしたいと思っていたため、消防官を目指しました」と言った場合。
自衛官、海上保安官、医者、看護師も人を救う仕事です。
なぜそれらではなく消防官なのか?
このような問いに的確に答えられる人が合格します。
そのためには、志望先のことを詳しく知り、深い自己理解をする必要があります。
「親に言われたから」「安定してるから」「待遇がいいから」「他にやりたいこともないので」などは確実にアウト!



あなたはなぜ、その志望先の職員になりたいのでしょうか?
これを考え抜いて、心から○○職員になりたい!国民・市民のために貢献したい!という高い志を持つことが大事。
高い志を持って、徹底的に考え抜いた人であれば「なぜ民間企業ではなく公務員を志望したのですか?」「大学進学ではなく、高卒公務員なろうと思ったのはなぜ?」「自分が公務員に向いていると思う所は?」これらの質問にも的確に回答することができます。
「他には?」という質問にも対応することができます。
○○職員になって、社会のために貢献したいという志と情熱を持つことが本質的に大事なこと。
まとめ
- 志望動機は2、3個用意しておく。
- 理由は「他には?」と聞かれることがあるから。
- 1つ目の志望動機はじっくり考えて作り上げる。
- 2個目、3個目は作り込まない、硬い表現をしない。
- 面接テクニックも必要だが、志と情熱が大事。

