
模擬試験は受けた方がいいですか?



絶対に受けた方がいいです!
- 試験勉強はしているけど、模擬試験は考えてなかった人。
- 模擬試験を受けようか考えている人。
- 模擬試験の有効な使い方を知りたい人。
- どこで模擬試験が申込できるかわからなくて悩んでいる人。
大学受験・資格試験などもそうですが、高卒公務員試験でも模擬試験を受けることはとても大事。
模擬試験をやっておかないと、本番で大失敗していしまうことがあります。
特に、国家一般職・税務職員などの40問・1時間30分の試験を受ける人は要注意。



努力の成果が本番で発揮できるように、模擬試験をうけましょう!
ここでは、高卒公務員試験の模擬試験について解説します。



高卒公務員指導歴10年、元専門学校公務員科教員の僕が解説します!
高卒公務員試験でも、模擬試験は超重要!!
模擬試験を受ける大事な理由
模擬試験を受ける最大の理由は、時間配分を調整するため


模擬試験を受ける理由には、「試験に慣れるため」「今の実力を知るため」などありますが、最大の理由は時間配分を調整するためです。



試験本番で「時間が足りずに解き終わらなかった」という受験生が毎年います。
「前半の問題で悩んでしまって最後まで解き終わらなったけど、家に帰ってから解いてない問題を見たら超簡単な問題だった」ということも・・・
国家一般職(高卒)、税務職員採用試験(高卒)を受験する人は特に注意!!
国家公務員一般職(高卒)、税務職員採用試験(高卒)は40問を1時間30分で解答します。
これは実際に解いてみると結構時間がシビアです。実際に解いてみないとこの厳しさはわかりません。
特に、国家公務員一般職(高卒)・税務職員採用試験(高卒)は試験時間が足りなくて解き終わらない受験生が多い試験です。
国家公務員一般職(高卒)・税務職員採用試験(高卒) は、前半20問は知能分野、後半20問は知識分野が出題されます。
知能分野は「考える科目」、知識分野は「主に暗記系の科目」。
そのため、前半で悩む問題が出て時間を使ってしまい、後半にある解きやすい問題で解答できずに終わってしまうことが良くあります。
「簡単な問題だったのに、時間がなくて解答できなかった」ということが無いように、模試でリハーサルをしておきましょう。



何度か模擬試験を受けて、自分なりの大まかな時間配分を決めておくといいです。
例えば、「前半の知識科目は50分で終わらせて、後半の知能科目は残りの40分で終わらせる」など大体の目安を決めておくことをおススメします。
(あくまでも例です。自分なりの最適な配分を見つけてください)
なお、問題数と解答時間は受験先によって異なります。
受験先 | 問題数 | 解答時間 |
国家公務員一般職 税務職員採用試験 | 40問 | 1時間30分 |
東京都Ⅲ類 | 45問 | 2時間 |
警視庁警察官Ⅲ類 | 50問 | 2時間 |
受験先の出題数・解答時間に応じた模擬試験を受けることも大切です。
どのぐらいのペースで模試を受けるか?


高校生や社会人の場合は、1か月に1回ぐらいのペースをおススメします。
少なくとも、2か月に1回は受けたほうがいいでしょう。
専門学校の公務員科などでは、毎週模試を行っているところもありますが、専門学校生がこのペースで模試ができるのは、公務員受験に専念できる環境だからです。
高校生や社会人がこのペースだと、模試の復習が間に合わなくなり、学習効率が下がってしまいます。
なんとなく何回も模試を受けるよりも、1か月に1回ぐらいのペースで1回1回の模試を大切にするほうが点数が伸びます。
模擬試験を有効活用するためには?


点数や判定に一喜一憂しない!
模擬試験で点数が高くても、本番で落ちる人は毎年います。
逆に、模試の点数があまりとれていなくても合格を勝ち取る人もいます。
また、A判定・B判定といった判定もそれほど当てになるものではないです。
点数や判定よりも、「学習したところできちんと点をとれたか?」「苦手な分野はどこか?」といった分析をすることを重視しましょう。
本番を想定して受験する!
模擬試験は本番の試験で実力を発揮するための練習でもあります。
そのため、できる限り本番の試験に近づけた環境で受験してください。
練習でやっていなかったことを本番でやろうとすると、失敗する可能性が高まります。
筆記用具、腕時計、服装なども本番で使うものを使ってください。
また、時間配分を予め考えておくことも大切です。
PDCAサイクルを回して改善!
PDCAサイクルは、Plan(計画) → Do(実行) → Check(評価) → Action(改善)を繰り返し行うことです。
模擬試験では、例えば次のようになります。
Plan(計画) | 「次の模擬試験までに何をどのぐらい学習するか?」 「問題を解く時間配分をどうするか?」 などを計画 |
Do(実行) | 実際に模擬試験を受験 |
Check(評価) | 模擬試験を受けた振り返り ・「判断推理が思ったよりできなかった」 ・「時間配分を失敗した」 ・「忘れものをした」 など 自己採点、成績表などからの検討 |
Action(改善) | 「判断推理の学習時間を増やす」 「前半の問題を40分以内に終わらせる」 「持ち物チェックリストを作る」 など |
模擬試験は本番の練習・リハーサルです。模試でミスをしても大丈夫です。



大切なのは、模試で起こったトラブルやミスを修正して、本番に起こらないようにすること!
模擬試験はどこで申し込めばいいの?


専門学校生の場合・高校生の場合
専門学校生の場合は、学校で行っている模試で大丈夫です。



高校生の場合は進路の先生に相談してみましょう。
高校の場合、学校で申込を受け付けている場合があります。
ただ、高校で受け付けている模擬試験では回数が足りない場合があります。
模擬試験は月1回ぐらいのペースで受けたいところです。
模擬試験が申込めるスクール・出版社
高校で模擬試験をやっていない場合や高校の模擬試験だけでは回数が足りない場合は、資格スクールで申込ができます。
①実務教育出版
いろいろな資格スクール・出版社のなかでも、高卒公務員試験に最も力を入れているのが実務教育出版です。
「過去問350」や「初級スーパー過去問ゼミ」など、高卒公務員試験の良質な書籍を多数出版しています。
実務教育出版の模擬試験は①高卒・短大卒程度公務員と②[高卒・短大卒程度]警察官・消防官の二つがあります。試験構成は以下のようになっています。
高卒・短大卒程度公務員 | [高卒・短大卒程度]警察官・消防官 |
●試験時間・問題数 教養 択一式/1時間40分/45題 適性 択一式/15分/120題 作文 記述式/50分/1題 *添削付き ●対象 都道府県・市区町村 国家一般職(高卒者、社会人)事務 国家専門職(高卒程度、社会人) 国家特別職(高卒程度) など高卒・短大卒程度試験 | ●試験時間・問題数 教養 択一式/2時間/50題 作文 記述式/60分/警察官 or 消防官 いずれか1題 *添削付き ●対象 高卒・短大卒程度 警察官・消防官(男性・女性) |
実務教育出版の模擬試験は作文の添削も付いています。



添削を受けることは、作文の上達に欠かせません!
※注意点
国家一般職・税務職員を受験する人は、他の資格スクール・出版社でやっている、40問・1時間30分の模擬試験も受ける!
実務教育出版の高卒・短大卒程度公務員は45問・1時間40分です。
国家一般職・税務職員の試験は40問・1時間30分で、時間配分がとても難しい試験です。



毎年、「時間配分をミスして最後まで解けなかった」という受験生がいます。
国家一般職・税務職員を目指す方は、実際の試験に応じた40問・1時間30分の模擬試験を受けて時間配分の調整をして下さい。
受験先の出題数・問題数に対応した模擬試験を受けることは、かなり大切!!
②LEC東京リーガルマインド
LECは、各種国家資格・公務員試験受験指導に定評があるスクールです。
LECの高卒公務員試験の模擬試験は「国家公務員(事務・その他)」「地方公務員(事務・その他)」「地方公務員(警察官・消防官)」の3種類。
なお、この3種類は、会場受験か自宅受験かを選べます。
試験構成は以下のようになっています。


LECの「国家公務員(事務・その他)」は、40問・1時間30分と、本番の試験と出題数・時間が同じ。
「地方公務員(事務・その他)」も、50問・120分で、多くの県庁の出題数・時間と同じ構成になっています。



時間配分が不安な人は、LECの模擬試験で練習するといいです。
③クレアール


クレアールはwebの通信講座に定評があります。



模擬試験単独ではなく、講座の申込がおススメです!
高卒公務員に特化した講座自体が少ない中、以下のようなコースがあります。
コース名 | 一般価格 | 4月割引価格 |
2023年合格目標 地方初級・国家高卒併願コース [秋・冬生] | 130,000円 | 120,900円 |
2023年合格目標 警察官・消防官Ⅲ類併願コース [秋・冬生] | 130,000円 | 120,900円 |
講座はオールインワンカリキュラム!



フォローアップ基礎講座(数学の基礎)、基本講義、作文実践講座、適正試験対策、直前答練、公開模試、面接対策などが1つになっています。
この講座1つで、高卒公務員試験の全般を対策することができます。
これらコースの中に、「直前答練」という講座があります。答練は「答案練習」の略で、要するに自己採点形式の模試です。
クレアールの各コースでは、公開模試が1回、直前答練は5回あります。
つまり、講座を申し込めば6回の模擬試験が受けられます。
受講料はコースによって変わりますが、入学金・テキスト代・消費税込で110,000円~130,000円です。講義のほかに、作文や面接対策まで入っていてこの価格はかなり良心的です。
高校3年で不合格になって、公務員試験対策をしている専門学校に入学すると年間で約100万円かかります。
それを考えると、クレアールの講座はコストパフォーマンスが高いです。
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まとめ
- 模擬試験を受ける最大の理由は、時間配分を調整するため!
- 受験先と問題数・時間が同じ模試を受ける!
- 月1回ぐらいのペースで模試受ける!
- PDCAを回して改善する!
- 点数や判定に一喜一憂しない!
- 本番を想定して受験する!
- 学校の模試で回数が足りない場合は資格スクールの模試を利用する!