専門学校では、高校生を対象とした無料の公務員講座をやっているところが多くあります。
このような無料講座は行った方がいいのでしょうか?
結論としては、参加をおススメします。
ただ、講座を上手に使うコツがあります。
ここでは、専門学校の無料講座に参加する際のポイントについて解説します。
高卒公務員指導歴10年以上、元・専門学校公務員科教員の僕が解説します!
X(Twitter)しん@元・専門学校の公務員科教員
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価格 | 150,000円 | 118,000円 | 約165,000円~ | 376,475円~ | 84,000円~353,500円 | 148,000円 | 35,200円 | 199,600円 | 127,300円 |
割引 | 有 | 有 | 無 | 有 | 無 | 無 | 無 | 有 | 無 |
受講 | 通信 | 通信 | 通学 | 通信・通学 | 通信・通学 | 通信 | 通信 | 通信・通学 | 通信 |
警察官・消防官コース | 有 | 無 | 有 | 有 | 無 | 無 | 無 | 有 | 無 |
作文対策 | 有 添削回数無制限 | 有 1人3通 | 回数無制限 有 | 有 | 有 | 有 添削3回 | 有 添削2回 | 有 | 有 添削1回 |
模擬面接 | 有 回数無制限 | 有 | 有 回数無制限 | 有 | 回数無制限 有 | 有 回数無制限 | 無 | 有 | 有 回数無制限 |
特徴 | 充実のカリキュラム!通信ならここがおススメ! | 価格で選ぶならアガルート。今なら10%OFF! | 担任の面倒見が良い予備校。高い合格率も魅力 | 二次試験対策にこだわったスクール | 大手ならではの情報量と分析で受験生をサポート | 万全の面接対策で独学では不可能な部分もカバー | 動画ではなく、テキストを自習するスタイル | 全国展開の専門学校で有名な大原グループが運営 | 無料で1年間の学習期間の延長サービスがある |
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高校生向けの無料講座とは?
全国区の大手の専門学校、地方の小規模な専門学校の両方で、高校生を対象とした無料の公務員講座を開催しているところが多いです。
講座内容
講座内容は専門学校によって異なりますが、メインは教養試験の講義。
他に、面接対策講座や作文講座をやっている専門学校もあります。
教養試験の講義で、判断推理がある場合は参加をおススメします。
判断推理は最も重要な科目で、かつ高校で習わない科目だからです。
開催時期は専門学校によって異なります。
早いところで1月、ゆっくりなところで4月ぐらいから始まります。
回数は、だいたい10回~20回ぐらい。
ほとんどの専門学校が1日だけでも参加可能です。
講座の情報はどこでわかる?
講座の情報を知る方法は、以下の3つ。
- 専門学校のホームページ
- 高校の掲示板
- 進路の先生
講座の情報は、各専門学校のホームページに載っています。
講座のチラシが高校に配られることも多いので、高校の掲示板や進路の先生から情報を得られることもあります。
申し込み方法は、電話やインターネットなどです。
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なぜ無料なのか?
『タダより高いモノはない』と言われるように、『無料』って、少し怖いですよね?
なぜ、専門学校は無料で公務員講座を開催しているのでしょうか?
理由は『 次年度の学生確保のため 』 と『 社会貢献』の2つ。
次年度の学生確保のため
最大の理由は、次年度の学生確保のためです。
専門学校の公務員科に入学する学生の多くは、高校3年生の時に公務員試験に不合格になった人です。
講座で専門学校のことを知ってもらい、『もし落ちたら、うちの学校に入学してね』というのが専門学校の本音です。
無料講座でも、不合格だった人が沢山入学してくれれば、専門学校としてはプラスです。
社会貢献
専門学校は利益追求だけでなく、社会貢献や地域貢献としての様々な活動も行っています。
無料なのは、公務員講座は社会貢献の意味もあるためです。
このうような理由があるため、講座は無料なんです。
講座に参加するメリット
講座に参加すれば授業を受けられるので、問題の解き方やポイントなどを知ることができます。
それ以外にも、講座に参加するメリットには次のようなものがあります。
- 受験情報が手に入る(特に、地元の情報)
- ライバルのレベルが分かる
- 仲間ができる
- もし落ちて次年度に専門学校に行くことになった場合、その専門学校の様子がわかる
受験情報が手に入る(特に、地元の情報)
講座に参加することで、受験情報が手に入ります。
特に、地元自治体の面接試験の情報が手に入れられることは大きいです。
教養試験の受験情報は、全国である程度共通しているので、インターネットや受験情報誌などでも手に入ります。
しかし、面接試験で問われる質問、面接時間、面接官の人数などは、各受験先によって異なります。
地元自治体の面接試験の情報は インターネットや受験情報誌などでは手に入りません!
地元自治体の面接試験情報を一番知っているのは、地元の専門学校。
ただし、地元自治体の面接情報の授業というのはほぼありません。
専門学校の先生に自分から質問して聞いてみてください。
良心的な専門学校でしたら、丁寧に教えてくれるはずです。
逆にそのような情報を教えてくれない専門学校は避けたほうが良いでしょう。
ライバルのレベルが分かる
高卒公務員試験のライバルは、あなたの通う高校の生徒だけではありません。
他校の生徒や専門学校生がライバルです。
高卒公務員の志望者は、高校3年生の中では圧倒的に少数派です。
志望者が多い高校でも10名前後、少ないと自分1人という高校もあります。
自分の高校の中だけでの公務員試験志望者同士の交流だと、他の学校や専門学校生がどのぐらいのレベルなのか分かりません。
不合格になって初めて『勉強が足りなかった』と実感することになります。
公務員講座に参加することで、他校の生徒や専門学校生の様子を知ることができます。
仲間ができる
勉強は、仲間を作ってやると効果的です。
- モチベーションを維持できる。
- 情報交換ができる。
いまいちやる気が出ないときなどに、勉強仲間がいることでモチベーションを上げることができます。
また、高卒公務員試験では情報が大事です。
仲間がいれば、受験情報や参考書の情報などについて情報交換することもできます。
もし落ちて次年度に専門学校に行くことになった場合、その専門学校の様子がわかる
高校3年生で残念ながら不合格になってしまい、もう1・2回挑戦しようと思い、専門学校に入学する人も多いです。
専門学校選びのポイントは、実際に自分の目で確かめること。
専門学校は相性があり、パンフレットやホームページを見ただけでは自分に合っているかどうかわかりません。
オープンキャンパスや入学者説明会もありますが、講座に参加したほうが実際の授業の様子が分かります。
講座に参加するデメリット
勧誘の電話をかけてくる場合がある
専門学校が無料で講座を開く理由の1つは、次年度の学生募集のためです。
そのため、講座参加者に対して合否調査の電話がかかってきて、不合格だった場合には入学の勧誘があることも。
もちろん、すべての専門学校がそうではなく、勧誘等の電話を一切行わない専門学校もあります。
ただ、無料で講座を受けられることを考えれば、多少の勧誘は許容範囲でしょう。
講座だけでは不十分。すべては網羅できない
講座の回数は専門学校にもよりますが、だいたい10回~20回ぐらい。
この回数で、出題範囲のすべてを講義することはできません。
『講座に毎回出席してさえいれば合格できる』と思ってはいけないです。
メインは参考書や通信講座などでの勉強。
参考書や通信講座で理解が不十分なポイントや復習が必要なポイントを補強するために使うのがいいです。
専門学校の無料講座はあくまでも補助的なモノと考えましょう。
おススメする最大の理由
以上、講座のメリット・デメリットを解説しましたが、結論は参加をおススメします。
一番の理由は、『地元の面接試験情報が知ることができる』こと。
教養試験の勉強はある程度自分でもできます。
面接試験の一般的な対策は、本やインターネットでもある程度わかります。
しかし、地元自治体の面接試験の情報は 本やインターネット ではほとんどわかりません。
地元自治体の面接試験情報を一番知っているのは、地元の専門学校。
近年の高卒公務員試験は人物重視の傾向があり、面接試験の配点が高いです。
面接試験対策のためにも、講座に参加しておくことをおススメします。
良い講座の見分け方
講座は様々な専門学校で行っています。
中には、日程が重なっていてどっちの専門学校にいこうか迷うこともあると思います。
では、どんな専門学校の講座が良い講座なのでしょうか?
以下のような専門学校であれば、是非参加するべきです。
- 受験後の勧誘が少ない
- 教員の熱意があり、惜しみなく情報提供してくれる
- 個別の質問に対応してくれる
- 作文・面接票の添削をしてくれる
- 面接指導をしてくれる
受験後の勧誘の電話などが少ない
次年度の学生募集のため 、受講した学生に入学の勧誘を電話などでする専門学校があります。
専門学校は、不合格だった人には次の年に入学してもらいたいと思っています。
無料で受講させてもらうのことを考えれば、電話がかかってくることは許容範囲でしょう。
ただ、何度も電話してくる専門学校、少々強引に入学をせまってくるような専門学校はやめておいた方がいいです。
このような勧誘があるかどうかは、受講している時には分かりません。
先輩や高校の先生に聞いて、しつこい勧誘があるかどうかの情報を集めましょう。
教員の熱意があり、惜しみなく情報提供してくれる
専門学校が無料講座を開催する目的の1つには、次年度の学生募集があります。
専門学校としては、講座参加者が合格してしまうと次年度の入学者が減ってしまいます。
ただ、講座に来た高校生に本当に合格してほしいと思い、熱心に教えてくれる専門学校も多いです。
『合格して公務員になっちゃったら、次年度うちの学校に入ってこないからホドホドに教えとくかぁ~』なんて気は全くなく、熱意を持って合格に向けて指導してくれる専門学校・先生も多いです。
教員が熱心で、面接試験の情報などを聞けば惜しみなく情報を教えてくれる専門学校は良い学校です。
個別の質問に対応してくれる
教養試験の勉強は、ある程度一人でもできます。
一人で勉強していて困るのは、わからないところを質問できないこと。
わからない問題に、個別に質問を受けてくれる専門学校はよい学校です。
面接試験のことを細かく教えてしてくれる専門学校もよい学校です。
地元自治体の面接試験の情報を詳しく回答してくれる専門学校はとてもいい!
作文・面接票の添削をしてくれる
良心的な専門学校は、作文や面接票の添削もしてくれます。
ただ、講座の参加者が多い学校は、現実的に参加者全員の添削はできないかもしれません。
添削は非常に時間と手間がかかる指導。
白紙で持って行って『教えてください』はNG。
自分でできるところまで書いて、添削をお願いすることが大事!
面接指導をしてくれる
専門学校によっては、面接指導をしてくれるところもあります。
専門学校で受けられる面接指導はおススメ!
高卒公務員試験の面接試験は、大学入試の面接や民間企業の面接と性質が異なります。
高卒公務員試験の面接試験を一番よく知っているのは、専門学校。
面接指導を受けられるなら是非参加しましょう。
まとめると、『本気で合格を支援してくれるか?』
以上、良い講座の特徴を5つ解説しました。
- 受験後の勧誘が少ない
- 教員の熱意があり、惜しみなく情報提供してくれる
- 個別の質問に対応してくれる
- 作文・面接票の添削をしてくれる
- 面接指導をしてくれる
まとめると、『本気で合格を支援してくれるか?』がポイント。
講座に参加した高校生が合格して公務員になると、専門学校には入学しないことが確定します。
合格した人は、次年度は公務員として働いていますからね。
専門学校としては入学者が減ってしまうことになるが、それよりも講座に来た高校生に本気で合格してもらいたいと思って指導してくれる学校は良い学校です。
もし不合格だった場合には、そのような専門学校に入学すれば安心ですね。
まとめ
- 専門学校では、高校生を対象とした無料の公務員講座をやっている。
- 無料の理由は『 次年度の学生確保のため 』 と『 社会貢献』の2つ。
- 結論としては、参加をおススメ。
- おススメする一番の理由は、『地元の面接試験情報が知ることができる』こと。
- 講座選びは『本気で合格を支援してくれるか?』がポイント。