指導歴10年の経験から、受験生と話しをしたときに『公務員になりたいです』と言う人は面接で落ちる可能性が高いです。

「公務員になりたい」と思ってる人が合格するんじゃないですか?



実はそこに落とし穴があるんです!
ここでは、『公務員になりたい』と言う人が面接に落ちる可能性が高いかという理由と、対策としてどうすればいいかを解説します。



高卒公務員指導歴10年、元専門学校公務員科教員の僕が解説します!
『公務員になりたい』と言う人が面接に落ちる可能性が高いのは、なぜ?
答えは、具体的な志望先が決まっていないからです。
受験相談で話たときに、面接試験に合格する人は『警察官になりたいです』『〇〇市役所に行きたいです』『税務職員になりたいです』と言います。
具体的な志望先が決まっていない人は「公務員になりたいです」と言います。
「市役所とか警察官とか特に決まってないけど、公務員になれれば何でもいい」という人は危険。



早い時期に具体的な志望先が決まっている人は、面接試験に合格しやすい傾向があります。
具体的な志望先が決まっていないと、面接に落ちる理由
志望先の情報収集が不十分になるから。
面接対策では、志望先の情報を集めることが重要。
具体的な志望先が決まっていないと、情報収集が不十分になりやすいです。



志望先が決まっていないと、何を調べるかも決まらないです。
面接試験では、志望動機はかなり重要。
志望動機は受験先の仕事内容をよく知らないと、内容が薄くなってしまいます。
ホームページに書いてある内容や誰でも知っている内容をもとにした志望動機は、内容が薄い志望動機になってしまいます。
インターネットや他人の志望動機をコピペするのは絶対NG。
面接官はすぐに見抜きます。
いい志望動機にするためには、 仕事理解と自己理解が大事。
多くの情報を集めて仕事理解を深め、じっくり自分と向き合った人の志望動機がよいものになります。
具体的な志望先が決まっていない人は、試験直前に受験先を決める人が多いです。その結果、深い部分まで情報を集めることができず、 内容が薄い志望動機になってしまいます。
高卒公務員試験の面接対策で、価値ある情報とは自分で行動して得た情報です。
例えば、志望先に勤めている先輩から直接聞いた話など。
募集パンフレットやホームページの内容を知っておくことも大事ですが、そのような誰でも手軽に手に入る情報では不十分です。



早めに具体的な志望先を決め、自分で行動して価値ある情報を集めましょう!
積み重ねた努力や体験が無い。
高卒公務員の面接では、過去の経験についての質問が多いです。
部活動、アルバイト、ボランティアの質問は定番。
合格する人は、過去に沢山の良い経験をしている人です。



『良い経験』って何ですか?



『部長としてリーダーシップを発揮した経験』
『ボランティアで様々な年代の方と協力して作業した経験』
『接客のアルバイトでクレーム対応をした経験』
などです。
面接官は、このような経験について質問し、そのエピソードからリーダーシップ、協調性、継続力などを判断します。
リーダーシップ、協調性、継続力 などを発揮した経験(エピソード)を話すことが面接では重要なんです。
面接試験の直前になって、このような 経験(エピソード)が無いと対策のしようがありません。


はやめに志望先を決めた人であれば、面接試験までに経験を積むことが可能です。



『税務署にいったことはありますか?』
という質問が過去にされました。
はやめに具体的な志望先を決めた人は、その仕事にまつわる体験も豊富です。
本気で税務署で働きたいと思っている人だったら、きっと実際に税務署に行ってみますよね?



『 警察官になるために、今までどんなことを努力してきましたか? 』
というのも実際にされた質問です。
はやめに具体的な志望先を決めた人は、その仕事に就くための努力もしています。
努力してきた人だと、『体力を向上させるために、毎朝10kmランニングを1年間続けています』とか、『外国人犯罪に対応できるようにするため、語学の勉強を頑張ってきました』などのエピソードがあります。
このような、「その仕事に就くための、体験・努力の積み重ね」がある人は面接に合格しやすいです。
長期に渡って、その仕事に就くための努力を重ねてきた人は面接官も「この人は本気でこの仕事に就きたいんだな」と感じます。
具体的な志望先が決まっていないと、このような努力ができません。
では、どうすればいいか?
原因と対策
志望先が具体的に決められない原因は情報不足。
決められないのは、知らないからです。
対策は、情報を集めることです。
いろいろな公務員の仕事内容を調べてましょう。



情報を集めれば、具体的な志望先が決まります!
いろいろな公務員の仕事内容を知れば、
「この仕事やりたいかも!」
「この仕事は自分にあってそう」
「これは自分向きじゃないかな?」
というのが分かってきます。
オープンマインドでいることが大事
はじめから「これは自分には関係ない」と決めつけないで、いろいろ見てみましょう。



「今のところ興味ないけど、とりあえず見てみるか・・・」ぐらいの気持ちで大丈夫です。
オープンマインドは心が開かれていることです。今の自分の考えに囚われずに、柔軟に物事をとらえてみましょう。
そうすれば、意外な発見や新しい発見があったりします。
市役所を志望していたけど、現役警察官の話を聞いて警察官になった人は結構います。



大事なのは、いろいろな可能性を模索すること。
どうやって情報を集めるか?
情報は以下の方法で集められます。
- インターネットで調べる
- パンフレットを見る
- テレビ番組を見る
- 漫画で知る
- イベントに参加する
- 実際に働いている人の話を聞く
まずは手軽にインターネットやテレビ番組で知るといいです。
警察官、自衛官、市役所職員を題材とした漫画もあるので、気軽に読んでみるのもいいです。


オープンマインドでいろいろ見て、興味がある仕事があったら詳しく調べてみましょう。
次に、自分で行動して情報を集めることも大事。
市役所や県のイベント、警察学校のオープンキャンパスは是非参加しましょう。
実際に働いている人の話を直接聞くのも大事です。特に、仕事の厳しさについても聞いておくことをお勧めします。
インターネットやテレビでは、現実的な仕事の厳しさが分かりません。
憧れだけで公務員試験の面接に臨むのは危険です。
仕事の厳しさも理解したうえで、「それでもなりたい!」という人が合格します。
自分で行動して得た情報は、その人にしかわからない貴重な情報です。



自分で行動して得た情報は「体験」にもなります!
自分で行動して得た情報・体験をたくさん持っている人が面接に合格します。
まとめ
- 具体的な志望先が決まっている人は合格しやすい。
- 具体的な志望先が決まっていないと情報が不十分になる。
- 具体的な志望先が決まっていない人は、積み重ねた努力や体験が無い。
- 志望先が具体的に決まらない原因は情報不足。
- たくさんの情報を集めることが大切。
- 自分で行動して得た情報・体験をたくさん持っている人が合格する。



