高卒で自衛隊に入るには?給料・採用試験・現物給与・キャリア完全ガイド

  • 「高校卒業後、どうしたらいいんだろう」
  • 「大学に行ってもやりたいことが決まってない」
  • 「早く親に頼らず自立したい」

そんな気持ちを抱えていませんか?

実は、「大学以外の選択肢」として自衛隊は現実的で堅実な進路のひとつです。

「収入がある」
「生活費がかからない」
「社会貢献できる」

そんなリアルなメリットが、高卒自衛官には詰まっています。

この記事でわかること
  • 高卒で自衛官になる3つのルートと違い
  • 大学進学と比べた「お金」のリアルな比較
  • 将来性・資格取得・キャリアアップの道筋

今、選べば数年後に後悔しない進路が見つかるかもしれません。

 

まずは、「自衛隊ってどうなの?」という素朴な疑問から解消していきましょう。

※ 本記事は2025年8月時点の公式情報をもとに作成しています。給与額や募集日程などは年度によって変わる可能性があるため、行動前に必ず公式の最新情報を確認してください。

目次

高卒自衛官のキホン(まずは全体像)

高卒で入隊する自衛官は、国の平和と独立を守り、災害時には人命・生活を支える特別職国家公務員

配属は陸・海・空のどれか。

国内防衛、海上警備、領空監視、災害派遣など、社会に直結する任務に就きます。

入口のコースは主に3つです。

一般曹候補生

非任期制で中核人材を育てる正規ルート。

長く働き、曹⇒上位階級を目指します。

一次試験に筆記(国・数・英・作文)、二次試験に適性・身体検査・面接などがあります。

自衛官候補生

自衛官候補生は任期制です。

教育3か月後に2等士へ任官し、陸は1年9か月(多くは2年)/海・空は2年9か月が1任期。

満了時には特例退職手当があります。

航空学生

高卒から将来のパイロットを養成する難関ルート(海・空)。

学費負担なしで飛行の道へ。

 

生活面の最大の特徴が現物給与

営内居住の若手は食事・光熱水費・被服・医療が公費で賄われ、家賃も原則不要

民間の同年代より可処分所得(手元に残るお金)が増えやすく、貯蓄・自己投資に回しやすいのが強みです。

大学進学 vs 自衛隊 :お金のリアル比較

大学にかかる費用の目安

国立大の標準授業料は年53万5800円、入学金は28万2000円。

私立は学部によりさらに高額で、首都圏の一部国立でも上限幅での値上げが議論・実施されています。

学費に加え、一人暮らしなら家賃・食費・光熱費などの生活費も必要。

保護者の負担や奨学金の返済計画まで含めると、「四年間の総コスト」は相応に大きくなります(大学・地域差あり)。

自衛隊に入った場合の収入

一般曹候補生(高卒)の初任給は月額22万4600円(令和7年1月1日現在)。

年2回の賞与(期末・勤勉手当)も支給されます。

さらに指定場所生活調整金(営内生活中に年20万円×最長6年)の新設で、若年期の可処分がより厚くなりました。

自衛官候補生で任期制を選ぶ場合、入隊直後は候補生手当 月17万9000円、任官後は俸給+諸手当に移行。

任用一時金 約34万円(任官時)や、1任期目の特例退職手当 約73万円が加わり、陸自の1任期(2年間)総収入は約865万円という公式試算が公表されています。

出典:防衛省 陸上自衛隊. (n.d.). 自衛官の処遇改善. 自衛官募集サイト. Retrieved August 31, 2025, from https://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/treatment/

現物給与(食事・光熱水費・被服・医療)と宿舎費が無料の効果で、可処分所得(手元に残るお金)は同年代の平均より厚くなりやすいのが自衛官の実態。

社会に出ながら貯金や資格取得に投資できます。

この点は大学生活との大きな違いです。

陸・海・空、どれを選ぶ?(ミッションの違い)

陸上自衛隊(陸自)

国内防衛・災害派遣が中心。

豪雨・地震などでの救助・給水・輸送といった国民生活に直結する任務が多く、地域に最も近い存在です。

海上自衛隊(海自)

海洋国家・日本の海上交通路と領海の安全確保をします。

護衛艦・潜水艦・哨戒機などスケールの大きな装備を運用し、長期航海も。

航空自衛隊(空自)

24時間365日、常時継続的な空の警戒監視を担当。

レーダー監視や戦闘機の緊急発進(スクランブル)で領空の平和を守ります。

高卒で自衛官になる3ルートの選び方

1) 一般曹候補生(長く働きキャリアを築く)

「自衛官として長く、階級・専門性を伸ばしたい」人におススメです。

非任期制で入隊し、曹として部隊の中核へ。

試験:一次は筆記(国語・数学・英語・作文)、二次は適性・身体検査・面接などがあります。

出願受付は例年7月上旬〜9月上旬です。

2) 自衛官候補生(まず体験+資金形成)

「まずは体験」「短期間で貯金」を考えている人におススメです。

教育約3か月⇒2等士に任官⇒部隊実務。

任期制で、陸は1年9か月(多くは2年)/海・空は2年9か月が1任期です。

 

任用一時金や特例退職手当が魅力です。

受付は通年行っています。

3) 航空学生(空への最短ルート)

高校卒から将来のパイロットを養成。

学生手当が支給されつつ専門教育・飛行訓練へ。難関だが、空の仕事を最短で目指せます。

収入・賞与・現物給与 :数字でわかる「可処分所得が分厚い」理由

初任給(一般曹候補生・高卒)

  • 月22万4600円(令和7年1月1日現在、地域手当除く)
  • 年2回の賞与(6月・12月)あり

指定場所生活調整金

  • 営内生活中は年20万円×最長6年(新設)

現物給与

  • 食事・光熱水費が無料
  • 被服一式支給・貸与、医療費無料(医務室・自衛隊病院)
  • 宿舎費も無料
出典:防衛省 陸上自衛隊. (n.d.). 自衛官の処遇改善. 自衛官募集サイト. Retrieved August 31, 2025, from https://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/treatment/

陸自に自衛官候補生で1任期(2年間)働いた場合の収入は約865万円。

海自は3年で約1,708万円、空自は3年で約1,349万円です。

仕事内容と生活のリアル(最初の3か月=教育隊)

新隊員教育で身につくこと

入隊後、全員が約3か月の基礎教育を受けます。

基礎教育では、規律・基本動作・銃器の安全取扱い・体力錬成・チームワークを徹底的に学びます。

スマホ・外出は部隊の規則に従い、訓練が最優先の生活になります。

 

スマホの使用可否・時間帯は部隊の定めによります。

自衛官の仕事ならではの「やりがい」

  • 災害派遣で住民からの「ありがとう」に直面する瞬間
  • スクランブルを支える業務で、空の安全を体感する瞬間
  • 「国民の日常を自分たちが守っている」という確かな誇り
 

漫画、「ライジングサン」を読むのもおススメです!

著:藤原さとし
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高校卒業後に自衛官候補生となり、仲間と成長しながら自衛官になるストーリーです。

作者は実際に陸上自衛隊に所属していたので、リアリティがあります。

キャリアと将来性 : 高卒でも昇任・幹部は目指せる

昇任は「学歴より実力と試験」

昇任は勤務成績・昇任試験が中心です。

高卒入隊から経験を積み、曹のスペシャリストとして進む道も、部内幹部候補生試験→幹部候補生学校を経て幹部自衛官(三尉)を目指す道も開かれます。

取得できる資格は「民間でも強い」

職種に応じて、幅広い国家資格・公的資格の取得機会があります。

 

費用は公費負担が基本。

以下のような資格が取得できます。

  • 大型自動車
  • けん引
  • 危険物
  • クレーン
  • 無線
  • 語学
  • 潜水
  • 医療・救急

在職中の実務経験+資格は、退職後の再就職でも強い武器になります。

保護者の皆さまへ :安心材料と確認ポイント

身分の安定と福利厚生

出典:防衛省 陸上自衛隊. (n.d.). 自衛官の処遇改善. 自衛官募集サイト. Retrieved August 31, 2025, from https://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/treatment/

自衛官は特別職国家公務員。

給与・賞与・各種手当に加え、現物給与や共済などの制度が厚く、若年からの生活基盤を築きやすい環境です。

定年は一般公務員よりやや早い分、制度面での手当(若年定年退職者給付など)も整っています。

任期制からの再就職支援

任期満了退職者に対し、防衛省・自衛隊は援護制度を通じて資格訓練・企業説明会・斡旋などの再就職支援を実施。

特例退職手当が資金面を支えることも含め、次のキャリアを設計しやすい特徴があります。

受験・学習・体力 : いつから何を準備すべき?

勉強(高校の授業がそのまま武器)

一般曹候補生の一次筆記は国語・数学・英語・作文(高卒程度)。

 

高校の授業・基礎固めが最短の対策です。

過去問題は公式で公開されているので、形式に慣れておきましょう。

体力(毎日の積み上げが効く)

腕立て・腹筋・ランニングなどの基礎体力作りを、習慣化しましょう。

入隊後は訓練が続くため、ケガをしない体づくりが最大の準備になります。

スケジュール(募集〜試験〜合格発表)

一般曹候補生は例年7月上旬〜9月上旬に出願受付、一次→二次の流れです。

自衛官候補生は通年応募で相談しやすい。ネット出願ページから最新日程も確認可能です。

さあ、動こう!3ステップ行動プラン

 

地本で相談するのは特におススメです!

地本(地方協力本部)に行くと、丁寧に説明してくれます。

試験勉強のアドバイスをもらえることもあります。

STEP
学校の先生に相談

進路指導や求人票、見学会情報が得られることがあります。

STEP
地本(地方協力本部)で個別相談

最寄りの地本で、自分に合うコース・試験科目・日程を具体化。パンフ・過去問も入手。

STEP
イベントで現場を体感

基地祭・駐屯地記念行事・体験搭乗などに参加。

装備展示や隊員の声に触れ、志望動機のネタを集めましょう。

お近くの地本(地方協力本部)を探したい方は、こちらから⇩
自衛官募集:https://www.mod.go.jp/gsdf/jieikanbosyu/contact/chihon/index.html

よくある質問(FAQ)

高卒でも出世できますか?

できます。

学歴より実力・試験が評価軸。

部内幹部候補生→幹部候補生学校→幹部自衛官という道が開かれています。

どの募集コースを選べば良い?

目指す目標で選択しましょう。

  • 長期×キャリア形成 → 一般曹候補生
  • 体験×資金形成 → 自衛官候補生
  • パイロット志望 → 航空学生

本当に貯金できますか?

しやすい環境です。

現物給与(食事・光熱・被服・医療)+宿舎費無料で生活コストが圧縮。

ボーナスや任用一時金、特例退職手当もあり、貯蓄や資格に回しやすいのが実情です。

公式リンク集(最新情報の確認はここから)

まとめ(要点の再確認)

  • 高卒で自衛隊という進路は、安定した身分と手厚い福利厚生のもと、若いうちから社会で活躍しつつ、しっかり貯蓄や資格取得ができる現実的で魅力的な選択肢。
  • コースは一般曹候補生/自衛官候補生/航空学生の3ルート。目的・適性・時間軸で選び、地本で具体化しよう。
  • 初任給や賞与、任用一時金、特例退職手当、現物給与の仕組みを理解し、「可処分所得が増える」構造を味方に。
  • 次の一歩:少しでも心が動いたら、今日中に最寄りの地本を検索して相談予約を。情報は公式で最新をチェックし、君の将来の選択肢を広げよう。

本記事の数値・制度は2025年8月時点。給与・手当・募集日程・試験科目は毎年度更新されます。必ず公式サイトで最新情報を確認してください。

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